守り鉄


「守り鉄」とは?

 日々の生活に欠かせない交通インフラである鉄道。
この鉄道システムを支える分野の一つに「電気設備」があります。
電車に電気を供給したり、安全に列車が走行できるように制御したり、駅を照明で明るく
照らしたりと様々な場面で「電気設備」が使われています。
「守り鉄」とは、それらの「電気設備」を日々点検したり、必要により取替工事をしたりするための高い技術や特別な技能を持ち、
「鉄道の安全・安定輸送を支え、守る電気技術者たち」のことをいいます。

「守り鉄」になるには?

鉄道の安全と安定輸送を支える仕事への「情熱(パッション)」とチームとして仕事をしていくための仲間たちへの「思いやり(尊重:リスペクト)」が必要です。
高い技術や特別な技能の習得は、職場において一定期間の教育や訓練で養われます。

「守り鉄」たちが支える鉄道電気設備とは?

どんな仕事?

鉄道電気設備は多種多様な技術が使われ、その多くの設備の一つひとつが安全で快適な鉄道輸送を支えています。これらの電気設備は変電所や機器室と呼ばれる拠点のほか、線路沿線に広く設置されていますので、技術者である「守り鉄」は現地に行きながら、線路の状況に合わせた設備を設計したり、日々の列車運行を妨げることなく、列車が走るすぐ横で安全に設備の工事や検査の作業を行ったり、列車が走らない夜間に一晩で大規模な作業や新しい設備への切替を行ったりしています。
 図面を使って設備の在り方を考える仕事、現場で安全に作業が行えるよう作業を管理する仕事、長年の経験で培われた配線技術や力仕事で現場作業をみんなで進めていく仕事など、様々な仕事をする「守り鉄」がいます。普段の鉄道利用者からは見えにくい仕事ですが、鉄道の安全・安定輸送を実現するために必要不可欠であり社会に貢献できるやりがいがあります。

設備を造る・鉄道の未来を創る

  • 設備設計業務
    新たな技術や機器を使って鉄道電気設備の在り方を考え、具体的にデザインします。
  • 施工管理業務
    現場作業が安全に円滑に進むよう安全管理や品質管理、工程管理などを行います。
  • 工事施工業務
    実作業を行います。配線技術や土工技術など自らの手で設備に触れて作業します。

設備を守る

  • 検査計画業務
    決められた検査基準に基づき具体的な検査計画を策定します。
  • 検査修繕業務
    実設備を丁寧に点検し不具合がないか確認します。
    不具合があれば修繕します。

働く場所は?

JR東海エリアでは東海道新幹線や在来線、現在建設している中央新幹線の沿線など鉄道線路があるところであれば様々な場所で仕事があります。JR東海エリア以外でも鉄道線路は日本全国に展開しており、「守り鉄」達の技術が様々な場所で鉄道を支えています。

「守り鉄」の仲間たちのリンク集